「新しい情報をインプットしなきゃ、とは思うんだけどなぁ…」
「本を読んだり、セミナーに参加したりする時間なんて、とてもじゃないけど取れないよ…」
「周りの経営者は色々勉強してるみたいだけど、俺は現場と事務所の往復で一日が終わっちまう…」
社長さん、日々の業務に追われ、現場の段取り、資金繰り、人材のこと…と、頭の中は常にフル回転。経営者として学び続けなければ、という気持ちはあっても、現実には「時間がない!」というのが正直なところではないでしょうか? そのお気持ち、痛いほどよく分かります。本当にお疲れ様です。
でも、もし1日にたった10分、いや5分でも、ちょっとした「スキマ時間」を使って、経営のヒントや新しい知識をインプットできるとしたら、どうでしょう?
この記事では、「時間がない」と嘆く忙しい社長さんに向けて、無理なく続けられる「スキマ時間インプット術」を具体的にご紹介します。難しい勉強ではありません。スマホ一つでできること、移動中にできることなど、今日から試せる簡単なアイデアばかりです。小さな習慣が、あなたの経営センスを磨き、会社の未来を変える力になるかもしれませんよ。
なぜ今、忙しい社長こそ「インプット」が必要なのか?
「現場が全てだ!」「経験が一番!」
もちろん、その通りです。しかし、変化の激しい今の時代、それだけでは乗り切れない場面も増えてきています。
- 時代の変化に取り残されないために: 建設業界の新しい技術、法改正、働き方の変化…知らなければ対応できません。
- 経営判断の質を高めるために: 他の業界の成功事例、新しいマーケティング手法、経済の動向…視野を広げることで、より良い経営判断ができるようになります。
- 新しいアイデアの”種”を見つけるために: 普段触れない情報に触れることで、「あっ、これウチでも使えるかも!」というひらめきが生まれることがあります。
- 自分自身の成長のために: 経営者として成長し続けることが、会社の成長の原動力になります。
忙しいからこそ、効率的に情報をインプットし、思考をアップデートし続けることが、これからの時代を生き抜くために不可欠なのです。
「時間がない」は本当? 意外とある「スキマ時間」
「1日10分だって難しいよ…」
そう思うかもしれません。でも、ちょっと一日を振り返ってみてください。
- 現場への移動中の車の中
- お昼休憩のちょっとした時間
- 朝、少し早く起きた時間
- 夜、布団に入ってから寝るまでの数分
- アポイントの間の待ち時間
- トイレの中…?(これも立派なスキマ時間!)
どうでしょうか? 探してみると、5分、10分といった細切れの時間は、意外と見つかるのではないでしょうか? 大切なのは、まとまった時間を取ろうとしないこと。そして、完璧を目指さないこと。「毎日必ず!」ではなく、「ちょっと時間が空いた時にやってみよう」くらいの軽い気持ちで始めるのが、長続きのコツです。
1日10分からOK! スキマ時間インプット術【具体例5選】
では、具体的にどんな方法でインプットできるでしょうか? スマホを活用した、簡単で効率的な方法を中心にご紹介します。
① ニュースアプリでサクッと情報収集
- 使い方: SmartNews、Googleニュース、NewsPicksなどのニュースアプリを活用。建設業界のニュースはもちろん、経済や社会全体の動きもチェック。
- コツ:
- 興味のある分野を絞る: 自分の関心のあるキーワード(例:「建設DX」「人手不足」「働き方改革」)を登録しておくと、関連ニュースが自動で集まります。
- 見出し読みでOK: 全ての記事を熟読する必要はありません。まずは見出しをざっと見て、気になるものだけをチェックする。
- 通勤中や休憩中に: スマホで手軽に見られるので、ちょっとした空き時間に最適。
② 耳で学ぶ!音声メディア「ながら聞き」
- 使い方: Voicy(ボイシー)、Podcast(ポッドキャスト)、Audible(オーディブル、本の朗読)などの音声配信サービスを活用。経営、マーケティング、自己啓発など、様々なジャンルの番組があります。
- コツ:
- 移動中・作業中に最適: 車の運転中、現場での単純作業中など、手が離せない時でも耳から情報をインプットできます。
- 倍速再生で時短: 慣れてきたら、1.5倍速や2倍速で再生すると、より短時間で多くの情報を聞けます。
- 気になるチャンネルを見つける: まずは色々な番組を試してみて、自分が「面白い!」「ためになる!」と感じる発信者を見つけましょう。
③ 短時間で集中!オンラインセミナー・ウェビナー活用
- 使い方: Zoomなどを使ったオンラインセミナー(ウェビナー)は、移動時間なしで参加できるのが魅力。無料のものや、30分~1時間程度の短時間なものも増えています。
- コツ:
- テーマを絞って参加: 興味のあるテーマや、今抱えている課題に関連するものを選んで参加する。
- アーカイブ視聴を活用: ライブ参加できなくても、後日録画(アーカイブ)を視聴できる場合が多いので、自分の都合の良い時間に見られます。
- 全部見なくてOK: 途中で「これは自分には合わないな」と思ったら、遠慮なく退出してOK。時間を有効に使いましょう。
④ 本の「つまみ食い」読書術
- 使い方: まとまった読書時間がなくても、本から学ぶ方法はあります。
- コツ:
- 目次読み: まず目次をしっかり読み、一番気になる章だけを読む。
- 要約サイト・アプリ活用: 本の内容を短くまとめてくれているサービス(flier フライヤーなど)を活用する。
- 「聞く読書」Audible: 上記の音声メディアでも紹介しましたが、本を耳で聞くのも効率的。
- Kindleなど電子書籍: スマホやタブレットで、スキマ時間に少しずつ読み進められます。
⑤ SNSで「プロ」の思考に触れる
- 使い方: X(旧Twitter)やFacebookなどで、尊敬する経営者や専門家、同業の先進的な取り組みをしている人などをフォローする。
- コツ:
- 情報収集ツールとして割り切る: ダラダラと見続けるのではなく、情報収集の時間を決めてチェックする。
- 信頼できる発信者を見極める: 玉石混交なので、誰の情報を参考にするか、見極めが重要です。
- ハッシュタグ検索: 「#建設業」「#経営」など、関連するハッシュタグで検索すると、有益な情報に出会えることも。
インプットを「自分のもの」にするために
ただ情報をインプットするだけでは、なかなか身につきません。少しだけ工夫して、「自分のもの」にする意識を持ちましょう。
- 一言でもメモる: 気になったこと、面白いと思ったことを、手帳やスマホのメモアプリに一言だけでも書き留めておく。
- 誰かに話す: 「今日こんな面白い話を聞いたんだけど…」と、社員さんや家族、友人に話してみる。人に説明することで、自分の理解が深まります。
- 「もしウチなら?」と考えるクセ: 新しい情報に触れたら、「これを自分の会社に応用するとしたら、どうなるだろう?」と、常に自社に引きつけて考えるクセをつけましょう。
まとめ:小さなインプットが、未来の大きな差になる
忙しい毎日の中で、学び続ける時間を確保するのは大変です。でも、「時間がない」を言い訳にせず、1日10分のスキマ時間でも、コツコツとインプットを続けること。その小さな積み重ねが、数年後、あなたの経営者としての引き出しの多さ、判断力の鋭さ、そして会社の未来に、きっと大きな差を生み出します。
完璧じゃなくて大丈夫。まずは、今日ご紹介した中から「これならできそう!」と思うものを、軽い気持ちで試してみませんか? 学び続ける社長の背中は、きっと従業員にも良い影響を与えるはずです。応援しています!
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